【動画制作の基礎】トランジションって?その効果も解説!

公開日:2023/10/30  最終更新日:2025/01/14
【動画制作の基礎】トランジションって?その効果も解説!

今回は動画制作において大切な役割を担う、トランジションについて紹介していきます。トランジションとは、動画のカットとカットを自然につなぐ重要な効果を指します。本記事では、動画制作の基礎となるトランジションについて、そしてその効果も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

トランジションって何?

ユーチューブなど、動画制作を個人でおこなう方も増えていますが、トランジションと聞いてもよく分からない方もいるでしょう。トランジションとは何か、解説しますので、ぜひ参考にしてください。

トランジションとは

トランジションとは、簡単に説明すると動画のカットとカットを自然につなぐ効果(エフェクト)のことを指します。基本的に、動画作成をおこなう場合は、複数のカットを繋ぎ合わせておこないます。動画を自然な流れにするため、カットの移り変わりを自然につなげたり印象的につなげたりする場合にトランジションは効果的です。

トランジションの種類(ディゾルブ・ズーム・ワイプ)

トランジションには、種類が何パターンかあり、シーン別に効果を発揮します。

たとえば、ディゾルブは前のカットがフェードアウトしている状態で、次のカットがフェードインする形でつなげる手法です。カットの手法が目立たないことから、ディゾルブは多くの動画で使われています。

また、ズームは画面がズームインしていき、ズームアウトしながらカットが切り替わる手法です。映像に躍動感を持たせたい場合、ズームが多く使われます。

ワイプは、画面がふき取られるようにしながら、次のカットに切り替わる手法になります。右から左や、上から下などワイプといってもさまざまな動きがあります。

トランジションの種類(ホワイトイン・ホワイトアウト・スピン・スライド・押し出し)

ホワイトインは、画面全体が白い状態から徐々に映像が浮かび上がる手法です。ホワイトアウトは、画面全体が徐々に白い状態になっていき、映像が消えていく手法になります。また、逆に画面が黒い状態から徐々に映像が浮かび上がる手法をブラックイン・ブラックアウトとおいます。

また、スピンは、画面が回転しながら次の画面に映る手法を指し、スライドは前のカットの上に後ろのカットが重なるようにして切り替わる手法を指します。押し出しは、前のカットを押し出すようにして切り替わる手法です。動画にスピード感やコミカルな演出を付けたいときに使うとよいでしょう。

トランジションのメリット

動画の随所にトランジションを入れることで、さまざまなメリットがあります。見る人を飽きさせず、画面に違和感を感じさせないために、トランジションは重要になるでしょう。トランジションのメリットについて詳しく解説します。

飽きさせにくい動画になる

トランジションを動画に導入することで、動画に動きを付けられるでしょう。もし、動画にトランジションをいれなければ、単調な動画になってしまい視聴者は見て飽きてしまいます。トランジションを使って、次はどうなるのか、視聴者の興味を抱かせることがトランジションのメリットです。

場面転換の違和感がない

動画の場面が切り替わる場合、トランジションがないと不自然な流れになるでしょう。たとえば、屋上にいたのに屋内にいるシーンに唐突に切り替われば、視聴者は混乱してしまうでしょう。ここで、トランジションをうまく使えば、視聴者は自然に次のシーンに移行できます。

視聴者満足度が上がる

トランジションをうまく活用することで、場面の切り替わりをスムーズに見せられるでしょう。場面の切り替わりがスムーズであれば、より視聴者の満足度は上がり飽きない動画の作成が可能です。

トランジションのデメリット

トランジションの効果にはメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。トランジションをたくさん使えば、視聴者の理解を得られなくなり、動画データが重くなるでしょう。トランジションのデメリットについて詳しく解説しますのでぜひ、参考にしてください。

多用しすぎると視聴者が混乱する

トランジションは、効果的な面で使えば、視聴者の興味を引き立てます。だからといって、多用しすぎると視聴者が混乱してしまうでしょう。トランジションをうまく使うコツとして、場面転換に適したトランジョンを使うことがあげられます。動画の内容に集中できるよう、トランジションをうまく使って、デメリットとならないよう注意しましょう。

動画データが重くなる

トランジションは、動画データを重くしてしまうデメリットがあります。適量であれば問題ありませんが、容量を超えてしまった場合、動画データが重くなる場合があります。データ容量が多いと、動画がカクカクしてしまう場合もあるため注意しましょう。

こんな時に使いたい!具体例をご紹介

以下では、トランジションを効果的に使える具体的な場面をいくつかご紹介します。

場面転換での活用

屋外の撮影シーンから室内のシーンに移る場合、ディゾルブを使うことで、視聴者にスムーズな流れを感じさせることができます。切り替わりの唐突感を和らげ、自然な場面転換を演出しましょう。

強調したいシーンでの使用

特定のシーンを視聴者に印象づけたい場合には、ズームインやスピンを取り入れると効果的です。商品紹介動画で商品のクローズアップをする際、ズームインを使うことで視聴者の目線を一気に引きつけることができます。

映像のテンポを調整

映像の流れをテンポよく進めたい場合、例えば複数の商品を順に紹介する時なんかは、ワイプを使って画面を切り替えることでリズム感のある映像に仕上がります。

感動的なエンディングに

こちらは主にウェディングです。結婚式のエンドロールや映画のエンディングなど、感動的なシーンには、徐々に画面が暗くなるブラックアウトが視聴者の心に深い印象を与えます。

まとめ

本記事では、動画制作の基礎となるトランジションについて、そしてその効果も解説しました。現在、動画はテレビや映画にとどまらずユーチューブ配信をおこなう方も増えています。動画を個人で製作されている方も多く、トランジションを活用している方もいるでしょう。

いかに、視聴者を飽きさせないよう、随所にトランジションを入れるのは効果的です。本記事が、動画制作の基礎となるトランジションについて興味がある方の参考になれば幸いです。

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